@January 18, 2021 5:51 PM (GMT+9)
こんにちは。キメラです。
弊社のニュースレターでは、パブリッシャーの方々に向けて国内外の注目ニュースをご紹介するほか、キメラの最新動向を隔週でお届けしています。
ここから先は【2021年2月12日配信号】の内容を一部再編集してお届けします。
メルマガと侮るなかれ、ユーザーとつながる「ニュースレター」最新事情
「メルマガ」とも略されるメールマガジン。電子メールを利用したユーザーへの情報提供チャネルとしてインターネット黎明期から存在するサービスです。キメラも「ニュースレター」としてこのようにお届けしています。
ニュースレター(メールマガジン)は、パブリッシャーのメディア運営で重要な役割を担っています。ニュースレター運用の歴史が長いメディアは、FacebookやTwitterなどソーシャルメディアからの流入よりも、ニュースレターで配信した記事リンクからの流入が圧倒的に多いことがそれを物語っています。
そのようなニュースレターですが、いま、ウェブメディアが事業の中心でない企業のニュースレターサービスの動きが活発です。
ニュースレター界隈では、Substackの話題が途切れません。
パブリッシャーを退社した多数のジャーナリストがSubstackでニュースレターを立ち上げ、個人としてジャーナリズム活動を維持する流れが起きています。
Twitterは2021年1月21日にニュースレタープラットフォーム「Revue」を買収しました。はやくもTwitterは同社サービスのUIに組み込んでいます。連携したTwitterアカウントの過去ツイートをドラグ・アンド・ドロップで本文に貼り付けて、手間をかけずにニュースレターを作成して送信できること、そして課金機能もあるため、有料ニュースレターもすぐ開始できるのが特徴です。
女性向けニュースレター専業メディア「Newsette」も興味深い動きです。すでに50万人のユーザーを獲得していますが、同メディアのサイトには、メールアドレス登録フォームがあるだけ。コンテンツはウェブメディアとして公開するつもりはないとのこと。人気コスメブランドをベンチマークとして、「コミュニティー」をニュースレターによるメディア運営の中心に据える戦略です。ロイヤルユーザーとだけ向き合う、という考え方といえそうです。
WhereBy.Usのニュースレター配信プラットフォーム「Letterhead」は、地方ニュースウェブメディアを運営していたパブリッシャー社内ツール発祥。新着記事リンクとコラム全文を配信するだけでなく、スポンサードメールやメール内広告、メール内ペイウォールという、ニュースレター自体の収益化を支援する機能を備えています。パブリッシャー視点で作られているからこそのサービスです。「当初、我々の目的はローカルメディアを作成して、読者に地元の情報を提供し、新世代のローカルニュース読者と関わりを深めてサービスを提供することでした」と共同創業者兼CEOは語ります。ロイヤルユーザーの育成、維持、そしてウェブメディアのサブスクリプション事業においても重要な位置付けであるニュースレター。
「最新記事を配信する」に留まらないニュースレターには、さまざまな可能性が秘めています。