開催趣旨
「ニュースを送りだしさえしていれば、満足するだけの収益を得ることができる」、今もそう考えているパブリッシャーはどれほどあるでしょうか。近年、生活者の情報消費の様式が大きく変化し、情報を発信するパブリッシャーとそのビジネスに変化を促しています。
その変化にまつわる対話でたびたび耳にする言葉が「価値」と「ニーズ」です。ニーズを把握し、価値を感じさせる体験を設計しなければ消費者の心は掴めない。こんなふうに語られるものの、その理解と実践は決して簡単なものではありません。
今回キメラはその課題に取り組むパブリッシャーを支援するオンラインイベントを開催、マーケティング・消費者インサイトの専門家・松本健太郎さんの講演を提供します。
プログラム
19:05〜19:40
講演
「価値」とはなにだろう? 消費者がお金を払う理由を一緒に考える
「読者に価値を届ける」とはよく口にしますが、そもそも「価値」とは何でしょうか。消費者はどうやって「価値」を実感しているのでしょうか。なぜ「価値」を感じれば、消費者はお金を払ってくれるのでしょうか。価値、ニーズの解説を通じて、消費者を深く知る必要性についてお話します。
松本健太郎(マーケター)
1984年生まれ。龍谷大学法学部卒業後、データサイエンスの重要性を痛感し、多摩大学大学院で“学び直し"。その後、デジタルマーケティング、消費者インサイト等の業務に携わり、現在は事業会社でマーケティング全般を担当している。政治、経済、文化など、さまざまなデータをデジタル化し、分析・予測することを得意とし、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌にも登場している。
主な著書
『データ分析力を育てる教室』(マイナビ出版)2022
『人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学』(毎日新聞出版)2020
『なぜ「つい買ってしまう」のか?~「人を動かす隠れた心理」の見つけ方~』(光文社)2019
『誤解だらけの人工知能』(光文社)2018
『データサイエンス「超」入門 嘘をウソと見抜けなければ、データを扱うのは難しい』(毎日新聞出版)2018
19:40〜20:00
インサイトトーク・Q&A
松本健太郎(マーケター)
大東洋克(株式会社キメラ 代表取締役社⻑)
キメラは2019年1月以来、70を超える国内パブリッシャー(新聞社・出版社・放送局)でサブスクリプションの事業設計、デジタルメディアのグロース、分析体制の構築などを支援しています。
コンテンツのエンゲージメント分析ツール「Chartbeat」の日本総代理店としてデジタルメディアの分析支援や体制づくりに取り組む一方、2021年には自社開発したサブスクリプション管理プラットフォーム「AE」を通してパブリッシャーのサブスクリプションビジネス開発を支援。2024年9月からはソーシャル動画の横断分析ツール「Tubular」の導入と分析の支援を開始。