地域ニュースにフォーカスした米ニュースアプリ「News Break」が躍進中(2021/1/29)

Feb 12, 2021 5:17 PM (GMT+9)

弊社のニュースレターで過去に配信した記事を再編集したアーカイブです。ニュースレターではパブリッシャーの方々に向けて国内外の注目ニュースをご紹介するほか、キメラの最新動向を隔週でお届けしています。

米国では地方新聞社の休刊が相次ぎ、地域によっては地元ニュースが読めなくなる「ニュース砂漠」がここ数年、問題になっています。そのようななか、地域ニュースに軸足を置いたニュースアプリ「News Break」が注目を集めています

1日あたりのアプリ利用者数(DAU)は1200万人。米国民の100人に4人が利用している計算です。News Breakアプリは日本国内でダウンロードできませんが、ブラウザーでNews Breakのウェブ版サービスが利用できます

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特徴的なのは「地域ニュース」(Local News)のブロックが、トップページのファーストビュー直下にあることです。地名や郵便番号を入力して地域を選択すると、その地域の新着ニュースが掲載されるようになります。画像ではカリフォルニア州南西部に位置する都市トーランスを設定しています。

見出しをタップすると、記事の冒頭部分だけ読めるページが開きます。「記事全文を読む」(Read Full Story)のタップで、News Breakアプリで読むか、記事の配信元メディアに遷移するか、の選択ボタンが表示されます。

News Breakアプリでユーザーが記事を閲覧したときは、当該記事の配信元パブリッシャーと広告収入を分け合う一方、パブリッシャーのサイトでユーザーが記事を閲覧したときは、パブリッシャー側で広告やコンテンツ課金の収益を直接得られます。日本国内のYahoo!ニュースやSmartNewsのように、ユーザーが当該記事を閲覧するときプラットフォーマー側で全文が表示されてしまい、リンクからしか自社メディアにユーザーを引き込めない、という制約がありません。パブリッシャーのビジネスに向き合ったサービスと言えるでしょう。

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このほかウェブ版のNews Breakで興味深いのは、選択した地域のニュースレター購読を薦めるUIがあることです。地域ニュースをしっかり押さえたいユーザーにとっても、地域ニュースをちゃんと届けたいパブリッシャーにとっても、有益な仕組みです。

地域ニュースを扱うパブリッシャーのみなさんは、News Breakのサービス設計からなんらかのヒントを得られるはず。地域ニュースが読者により読まれるサービスを考えていきましょう。