by NICK LIOUDIS(原文)公開日:Oct 18, 2023
グローバルな出版社にエンゲージメント戦略について話すと、必然的に長期的な読者ロイヤルティに向けたリーダー・ジャーニーの最適化に話が及びます。エンゲージが得られるジャーニー(あるいは読者収益)は、コンテンツをより多く手に入れるための新たな道筋を開くこと(新たな障壁を作らないこと)から始まる。これが彼らへのメッセージです。
読者ロイヤルティへの道を築くには、ディスカバリー・プロセス:読者を理解しどこを最適化すれば最大の効果が得られるかを知ることが極めて重要です。読者のロイヤルティは重要です。ロイヤルティの高い読者は新規訪問者の3倍以上読む傾向があります。そして私たちのガイド「Navigating the New Reader Journey」で述べているように、読者ロイヤルティは最も効果的なエンゲージメント戦術のシグナルになるのです。

なぜディスカバリー・プロセスがロイヤルティに向けた健全なリーダージャーニーの構築において重要なのか。そして、より大きな成功に貢献できる重要な戦術について詳しく説明します。
読者の行動を知る
リーダージャーニーを効率化するための第一歩は、読者がどのようにコンテンツを発見するかを理解することです。これにより、読者の行動に関する独自のインサイト(洞察)を知ることができます。これらのインサイトは読者がサイトにアクセスした後の、小さいながらも重要なチャンスを活かし、より深くコンテンツに興味を持ってもらうために特に役立ちます。
手始めに、リファラルデータとデバイスデータから次のことを分析してみましょう:
- 読者の流入元(チャネル、デバイスなど)
- 読者が期待する体験のタイプ
例として、米国の選挙のような大きなイベントを挙げましょう。このような場合、一般的に読者のサンプル数が多くなるため、コンテンツの発見やエンゲージメントの行動の傾向を把握しやすくなります。

上の図で、読者がどのように検索チャネルを通じて選挙関連のニュースに接したかを見てみると、ニュースサイト全体で更新が行われたときにピークに達したことがわかります。

ソーシャル経由のページビューも検索に近いトレンドになったものの、ソーシャルでは読者がリアクションやコメントを求めたため、選挙の夜以降もページビューを牽引しつづけました。
オーディエンスの検索とソーシャルでの行動はコンテンツ戦略にとって重要です。この例が示すように、トラフィックの増加を次回にどのように生かせるか検討する大きなチャンスになります。
最適な測定フレームワークを決定する
読者がどのようにあなたのコンテンツを見つけるかを明らかにすることは、その影響を長期的に測定するフレームワークがあって初めて効果的になります。そのためには、勝者(読者が長く関わってくれたところ)と敗者(読者が離れてしまいがちなところ)を把握し、読者によりよいサービスを提供する方法を見極めましょう。
1. 小さな調整でコンテンツを最適化する
コンテンツを公開したら、それで終わりではありません。読者の注目を集め、ほかのコンテンツに回遊させるための最適化を始めるために、まだ調整を行うことができます。まずは見出しからです。私たちのデータによると、見出しの調整は読者がしっかり読み込む質の高いクリックを増やすことができます。
2. 努力を無駄にしない
うまくいったところとその調整は同様の行動をつづけたりさらなる実験の基礎にすることができます。
たとえばエバーグリーンコンテンツ:掲載から時間が経ってもオーディエンスの心に響くコンテンツは、情報の更新やリンクの設置で読者の回遊を促すことができます。
読者をロイヤルティへの道へ導くポイント
上の戦術について、簡単にいくつかのポイントを挙げます:
1. 読者を知ることはプランニング・プロセスにおいて重要である
時間とリソースに見合った実験は、読者を知ることをしなければ始まりません。読者がどこから来ているのか、彼らがコンテンツにアクセスするために最も頻繁に使用するデバイスが何なのかを知りましょう。そうすれば、苦労して作ったコンテンツに強く誘導するのに役立つ、優れた能力を身につけることができます。
2. 納得のいくフレームワークで測定する
チームの目標がエンゲージメントであれ、読者収益であれ、成功を測定する枠組みを作ることが重要な出発点です。そこからトラフィックの多いコンテンツに注目し、うまくいった理由を明らかにし、その発見をパフォーマンスの低かったコンテンツに行なえる最適化につなげることができるのです。
これらのリサーチとインサイトはキメラのニュースレターMagnet(無料配信)で受け取ることができます。
エンゲージメントと読者ロイヤルティ
- Engaged Timeという指標でオーディエンスを育て、ロイヤルユーザを獲得する
- オーディエンスの育成:リアルタイム・インサイトの活用によるエンゲージメントとロイヤリティの向上
- なぜパブリッシャーに実用的なインサイトが必要なのか:リアルタイムデータと長期の読者エンゲージメント
Chartbeat(チャートビート)は世界中の何千ものパブリッシャーから信頼されている、業界をリードするエンゲージメント分析プラットフォーム。デジタルメディアのコンテンツがどう読まれたのかを分析できる。
The New York Times、The Washington Post、Netflix、CNNなど、世界70カ国・6万を超えるメディアで導入され、日本では日本総代理店として株式会社キメラがパブリッシャーへChartbeatの提供とサポートを実施している。もっと詳しく
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