by JACK NEARY(原文) @August 24, 2023
2023年第2四半期の平均エンゲージ時間(平均滞在時間)はアフリカで最も長く、モバイルの読者数は東南アジアと中央アジアで成長を続け、ソーシャル経由で流入するページビューは世界中で減少しました。
第2四半期の調査から得られたグローバルのインサイトについては、以下に続く本文をご覧ください。
過去のインサイトレポートと比較する:Q1 2023 / Q4 2022(英文) | Q3 2022(英文)
エンゲージ時間は、引き続きアフリカと中東が最長
アフリカの読者の平均エンゲージ時間(平均滞在時間)は36.4秒と、2四半期連続で最長となりました。次いで中東が34.7秒、中欧/東欧が33.5秒でした。
アフリカを除くほとんどの地域で、平均エンゲージ時間が2023年の第1四半期に比べて微減しています。
東南アジアと中央アジアでモバイルトラフィックが増加
東南アジアのモバイル読者は引き続き増加しており、同地域のページビューの88%はモバイルによるものでした。中央アジアのモバイル割合は、前四半期の84%から増加した86%と僅差で続きました。
モバイルからのページビューは他のほとんどの地域では横ばいでしたが、アフリカとアジア・太平洋地域では、前四半期と比較してそれぞれ1%減少しました。
東南アジアと中欧/東欧で検索トラフィックが増加
第2四半期は、東南アジアでは検索経由のページビューが38%と、前四半期の37%から増加しました。中欧/東欧でも検索経由のページビューが25%から26%に増加しました。
ソーシャル経由のページビューはほとんどの地域で減少
ソーシャル経由のページビューが占める割合は、アフリカが 23%、北米が 17%と、引き続き最高となりました。
中央アジアを除くすべての地域で、前四半期と比較して1~2%の減少がみられます。
読者ロイヤルティが北欧と中央アジアで成長
北欧は中欧/東欧と並んで、ロイヤルティ(訪問頻度)の高い読者によるページビューの割合が47%と最も高い結果となりました。中央アジアは22%から25%と、前四半期と比べて最も高い成長率となりました。
ほとんどの地域で微増もしくは横ばいの結果となりましたが、南ヨーロッパは37%から36%に、東南アジアは37%から35%に減少がみられました。
2023年第2四半期 調査のポイント
1.平均エンゲージメント時間(平均滞在時間)は、上半期に長くなりやすい。
過去の調査によると、エンゲージメントは年間を通じて低下するのが一般的なので、第2四半期にわずかな減少が見られることを心配する必要はありません。しかし、次の四半期に向けてエンゲージメント戦略を再評価する良い機会でしょう。
2.ソーシャルからのページビューが第2四半期に減少した。
ソーシャルからのページビューは、Facebookのトラフィックが下落したことを主な要因として、第2四半期に世界中で減少しました。過去にFacebookやその他の主要なリファラーの流入減を分析したように、パブリッシャーがリアルタイムでプラットフォームの変化を予測し、対応できるよう、この動向を引き続き監視していきます。
3. ほとんどの読者はモバイルユーザーである。
1つの地域(ラテンアメリカ)を除くすべての地域で、ページビューの71%以上がモバイル利用者が占めています。今後も四半期ごとに多少の変動はあるにせよ、全体的なモバイル優位の傾向は変わらないでしょう。
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